救急車の呼び時って??年末の父の入院で悩んだのが
救急車を呼んでよいものかどうか
判断がつかなかったこと。
熱は40度を超えていたけれど
前日まで元気だったので
それが肺炎によるものだとは思わなかった。
意識混濁状態に陥ったが
その前に、病院へは行かない、動けない
と、本人が訴えた。
見たこともない真っ黄色の嘔吐をするが
それと熱だけで救急車を呼ぶのは大袈裟ではないか。
しかも12月30日。
病院はどこも開いていない。
救急車はもっと重篤な患者やけが人のために使うべきでは??
以上の理由をもって
救急車の利用を控え、介護タクシーを呼ぶことにした。
・・・んがっ!
つかまらないのだ。
介護タクシーが。
それもそのはず、ストレッチャー搭載の介護タクシーは
市内に3台しかないとのことだった。
車いす用の介護タクシーとて
どのタクシー会社でも持っているわけではない。
母からSOSの電話が入ったのが、朝9時過ぎ。
介護タクシーの予約を取れた時間が、午後3時。
実際には渋滞やなんかで、車が到着したのは午後4時だった。
タクシー会社のおじさんに
受け入れ先の病院を確保しておいてくれと言われたので
かかりつけの総合病院の救急に電話するも
あまりの忙しさからか、けんもほろろ状態。
連れて行っても、治療までに何時間待たされるかわからない。
仕方なく休日診療当番病院に電話したけれど
心臓病ほか、既往歴の多さに受け入れを断られる。
そこでもう一度、総合病院に電話して
受け入れてもらうことに。
その間、女ふたりで意識朦朧とした父を
抱き起こすこと、トイレに移動させることなどを試みるが
介護経験もない非力な人間が
体重60キロの“意識のない人間”を動かすことは容易ではなく
こんなにも困難で、何も思い通りにいかないことに愕然とする。
起きあがろうという本人の意志がなく
ぐにゃりとした身体が、こんなにも重いものなのだということを
生まれて初めて経験する。
大量に汗をかき、身体はガクガクするし、腰も痛む。
だけど動かせなくて、時間ばかりが過ぎることに焦りまくる。
とはいえ、どうにかしないといけないので
ポータブルトイレに移動させることをあきらめて
介護用のおむつを買いに走った。
入院することになりそうだと考え、パジャマも購入。
服は黄色い嘔吐物でぐしゃぐしゃだ。
しかし、介護タクシーのおじさんと女ふたりで
どうやって父をストレッチャーに移乗させたらよいのか
途方に暮れていたところへ
前日から泊まりだったパパが帰ってきた。
7時間経っても、一向に40度の熱は下がらず
意識も覚醒せず、状況は変わらなかったけれど
これで何とかなる!!
とやっと希望が持てる状況に。
パパと介護タクシーのおじさんが天使に見えたょ。
古い家なので段差はあるし、
玄関から降ろす際にはストレッチャーごと
人力で抱えなくてはならない。
私と母のふたりでは無理なことだったと、改めて思った。
この段差を何とかしなくては
今後、このような事態が起きた時にはどうしようもない。
病院で応急処置として点滴を受け、解熱剤を入れてもらい
しばらくすると意識がだいぶはっきりしてきた。
やはり朝からのことは何も覚えていないらしい。
肺炎だということが判明し、即日入院となったけれど
病室に移された時には、すでに夜10時を廻っていた。
長い長い、長い1日だった。
準備のいい父は、バッグ1つに
自分の病歴、手術歴、服用している薬(15種類くらいある)、
保険証、主治医の名前、病院、タクシー会社一覧など
全てを揃えていたので、とても助かった。
そして今も考える。
救急車を呼ぶべきだったのか。
救急車を呼んでよかったのか。
救急外来は2時間待ちだった。
救急のベッドで治療をしてもらっている間も
交通事故で運びこまれたおじさんが、
大声でイタイイタイと呻いているし
ケガをして頭から流血しているおばさんの姿も見えた。
もちろん外待合いの人が途切れることはなく
医師も看護士も忙しく働いている。
大変な現場だ。
父の命はまた繋がった。
まだまだ熱は落ちないし、不安要素もあるけれど
この肺炎で命を落とすことはなさそうだ。
大事には至らなかったものの
もっと早く病院へ運んでいたら
もうちょっと早く回復できていたのかもしれないとも思う。
が、この救急外来の状態を見ると
救急車を呼ばなかったことは、間違っていなかったかもと思う。
後遺症などがなかったから言えることかもしれないけれど
難しい判断だ。
今回の入院は、教訓になったし
できること、できないことがあることも、わかった。
介護するということがでんなことなのか、
その一端もわかったような気がした。
もっと備えをしなくてはいけないことも。
救急車の呼び時も、再考するべきかもしれない。
父がもしもの事態に陥っていたら、
たぶん・・・間違いなく後悔したと思う。
難しいね。
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