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働くがん患者として、自分が今どう思われているか
というのは気に掛かるところ。
自分が言われて一番嫌な言葉はなにか、と考えると
「かわいそう」
かもしれない。
確かに、がんには死のイメージがつきまとう。
それは間違っていないかもしれない。
自分や家族の将来を、嫌でも意識させられる病気だもん。
自分自身ががん患者になって、
知れば知るだけやっかいな病気だということを思い知る。
だけど、がんを告知されてから死に至るまでには
時間的な余裕がある。
例え、かなり進行した状態で告知を受けたとしても
それでも、一瞬にして命を失ってしまうようなことはない。
だからこそ辛いのだともいえるのだけれど
プラスに考えれば、こんなにも「生」について
そして「死」について考えることのできる病気もないだろう。
悪いことばかりではない。
思いがけず、ひとのやさしさに触れたり
ひとにやさしくなれたり、といったこともある。
生と死は表裏一体。
生きることを考えなければ、
そして、死を語ることをタブー視していたら
がん患者なんかやってらんない。
自分の人生を振り返ること
これからをどう生きるかということ
そして何を残すか・・・
いろんなことを考える時間が与えられる。
普通に生活していたら、きっとそんな時間は
つくれなかっただろうと思う。
・・・決して負け惜しみなんかじゃないよ。
人は誰しも死ぬ。
そして日本人の死因第1位は悪性新生物、
がんによるものだ。
全死亡者のおよそ3人にひとりががんで亡くなっている。
(※参考:厚生労働省平成20年人口動態統計月報)
がんは誰もがなりうる、とても身近な病気なのだ。
「私はがん家系じゃないし、がんになんてならない」
なんて、昔の私みたいに根拠のない自信を持ってちゃダメ。
健康な今こそ、備えをしておいてほしい。
がんを告知された時は
どうして私がこんな病気に?!と涙したものだけど
今は、自分をかわいそうだとは思ってはいない。
本人が思ってないのだから
お願い。
かわいそうだと言わないで。
ひとは、強くなるんです。
少しは。
写真は「メロン熊」
正体は、こんな凶暴なヤツなんです?!
トコトコ歩いちゃったりしちゃいます。
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