ケンカばかりしている。最近、パパとは毎日ケンカばかり。
基本的にはおちゃめな男なんだけど
何しろ、やることなすことわがままでおおざっぱで注意散漫。
私もたいがいにはいい加減なタイプだけど
この私をもってしても、イライラすることばかりなのだ。
はたからみると、いつも私が怒っていて
キツイ奥さんにみえてるかもしれないし
母などは、いつもハラハラしてて
「ZINさんにもっとやさしくしなさい!!」と
私の方が怒られてしまう。
でも、そんなやさしくしてたら我が家はやってけないゼ。
パパはすぐに調子に乗るんだから。
かくして今日もガミガミの私。
結婚当初は、パパがケガや病気で
何度も何度も入院し、看病ばかりだった。
手首の靱帯断裂をした時は
移植手術まで提示されたこともあったっけ・・・。
「いつかまとめて私が面倒みてもらうから!!」って言ってたら
がんになって、本当に面倒みてもらう羽目に。
それどころか
父の病気や手術、弟の死にまで付き合わせてしまって
考えてみたら、パパにとっても怒濤の年月だったと思う。
だけど、パパからは恨み言のひとつも聞いたことはないし
家族なんだから当たり前じゃないか、と言う。
お互いに意外とあっけらかんとしてて
どこにも暗い影はひきずっていない。
私はすぐにネガティブな方に流れていっちゃうので
それもパパのおかげだと思う。
私ががんになった時は、最大のピンチだったけれど
それだって大きな山は乗り越えたように思う。
こんなに毎日ケンカができるんだから
きっと大丈夫。
そんな時、いつも思い出すのは
夏に大腸がんで母さんを亡くした父さんのこと。
お子さんがいらっしゃるので、我が家と状況は違うけど
きっと言葉では言い表せないくらいの
喪失感の中に居られるのではないかと思う。
どんなにかさみしいだろうと思う。
父さんと母さんには、なんというか・・・
夫婦の歴史みたいなものを感じていたんだ。
だから、未だに声がかけられないでいるんだな。
私は、もしも私がいなくなるようなことがあれば
パパにはすぐにでも再婚してほしい。
がんの手術をしたあと数年は
「パパには好きなひとはいないの?
誰かパパのお嫁さんに来てくれそうな人はいないの?」と、しょっちゅう聞いて
しまいにはキレられていたっけ。
よけいなお世話だとは思うけども、パパのことが心配で
生きてる間に申し送りをしたいというか
ひと言、パパをよろしくと言っておきたかった。
もぅ口にはしないけど、
その思いは実は今も変わらなくて
もしもそんなことがあれば
パパにはもう一度、家庭を築いて幸せになってほしいのだ。
できれば若くて健康な人と結婚して
迷わず幸せになってほしい。
わがままでがさつでおおざっぱでいい加減だけど
本当はやさしいパパ。
「いいやつ」だと思う。
ケンカばっかりしてるけど
心の底では、感謝してるんだ。
誰よりも。
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