
それは、終業時間ぎりぎりにやってきた。
低血糖症。
晩期ダンピング症候群だ。
発汗、めまい、動悸、脱力感、不安感・・・。
いてもたってもいられず、
クッションとブランケットをつかんで、会議室に逃げ込んだ。
30分ほどで不快症状は治まったけれど
こんなことを繰り返していると
嫌でも自分が病人なんだということが思い出される。
−生存率20%−
胃がん全体の生存率は上がっているものの
ことスキルス胃がんに関しては、手術をしても
その5年生存率は10〜20%といわれている。
私のがんは、シグネットリングセル。
スキルス胃がんとはニアリーイコールだ。
私はこの2年半を、順調に過ごしてきた。
そりゃ、小さいことをあげれば、いろいろある。
不調も痛みも、そして副作用も
あげればきりがないくらい、ある。
今日は気持ちのいい日だった!って日は皆無なのだ。
でも、シグネットリングセルで
胃のほとんどを失った進行胃がん患者としては
たぶん十分すぎるほど、「順調」ではないだろうかと思う。
大変なこともたくさん経験してきたけれど
これで不満を言ってたらばちが当たりそうだ。
それでも、そんな私の前にも壁はある。
目には見えない壁。
−5年生存率20%の壁−
つい先日、術後2年半のお墨付きをいただいたばかりだけど
こぅして体調が悪かったりすると
見えないはずのこの壁の姿が見えてくる。
飛び越えるには、あまりに高い壁だ。
健康なひとからみれば、たかだかあと2年半。
だけど私には、長い長い2年半。
あれこれ考えても仕方のないことだけれど
なんでシグネットリングセルなんかに・・・と
つい思ってしまう。
同じがんでも、ひとりひとり状態は違う。
そんなパーセンテージが当てはまらないひとも
たくさんいるだろう。
これ以上落ち込まないように、
これ以上落ち込まないように、と
自分に言い聞かせてみるけれど
調子が悪いときは、やっぱり不安が大きくなってくる。
上がったり↑下がったり↓。
私の心はいつも、繰り返している。
いつも、不安。
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★ 2年半をクリアしても、不安が消えることはないです。ちっとも強くなんかない私です。
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